個人事業や、会社の経営をしている方なら一度はビジネスカード(法人カード)と呼ばれるクレジットカードの勧誘を受けたことがある方も少なくないと思います。
また、インターネット等でクレジットカードについて検索をしていると、『JCB法人カード』、『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカード』などの広告を目にしたことのある方もいると思います。
まだビジネスカードを持っていない方にとっては馴染みのないカードで、普通のクレジットカードと何が違うかわからないという方も多いと思います。
本日は、多くの方に関係のある話ではありませんが、経営者の方、会社役員の方、個人事業主の方にとってはお得にクレジットカードを持てる話となっています。
これから、ビジネスカード(法人カード)への入会を検討されている方は是非こちらの記事を参考にしていただきたいと思います。
ビジネスカード(法人カード)とは何か?
まずはビジネスカード(法人カード)の概要を見て行きたいと思います。
法人(主に大企業)を対象に発行される経費決済カード。利用極度額は法人または部署単位で設定されており、契約形態によるが法人側が任意にカードの発行枚数(利用者)を指定できる様になっている。また、キャッシング機能を付帯させる事も可能。
出典:wikipedia
ビジネスカード(法人カード)とは、元来、大手の企業向けに発行されていたクレジットカードのことで、通常のクレジットカードとは違い、法人名義で発行されるクレジットカードのことです。
使い道や使用方法に関しては普通のクレジットカードと大きく違いはありません。
ビジネスカード(法人カード)を持つメリット
それでは、ビジネスカード(法人カード)のを使うメリットに関して詳しくみて行きましょう。
①法人名義なので会計が楽
まず一つ目のメリットは、会計が楽ということです。
ビジネスカード(法人カード)は基本的に、法人名で作成するケースが多いです。
そのため、経費で購入したものの会計がとても楽です。
イメージつきにくい方のためにもう少し解説をすると、たとえばあなたが法人の代表だとします。
例えばお客様といった飲食店の会計を現金、もしくは、個人のクレジットカードで支払うと領収書をもらうと思います。
そして、月末などに経理の担当者に一ヶ月分の領収書をまとめて渡すと思います。
月末に経費精算などをしていると、『あれ、領収書無くしてしもた。。。』と月末に悲しい気分になったこと誰でも一度は経験があると思います。
ビジネスカード(法人カード)を利用すると会社や法人によっては事前に予算承認が必要だったり、事後申請が必要な場合がありますが、領収書をなくした!や領収書をもらい忘れた!ということが基本的には発生しません。
また、事前に月間の予算が決まっている方は、特に申請をすることなく、クレジットカード利用分をそのまま経費として形状してくれる場合もあり、会計周りが非常に楽になります。
また、個人事業主の場合は、領収書などで仕分けを行っていると、個人の財布と会社の経費が混同しがちになってきますが、事業の経費をビジネスカード(法人カード)で支払いを行うようにすれば、面倒な会計周りもシンプルにすることができます。
確定申告にも使える!
あなたが個人事業主の場合、ビジネスカード(法人カード)の利用明細は確定申告にそのまま利用することができます。
個人事業主として確定申告を行った経験のある方はすでにご存知だと思いますが、なんと1年分の領収書を用意する必要があります。
実際には、会計士や経理の方(奥さんなどの家族の場合も多いですが)が変わりにやってくれることもありますが、とはいえ、領収書を毎回忘れずもらい、なくさずに一年間保管しておくことが必要となります。
細かいことは苦手だけど、カリスマ性だけは自信がある!という事業主の方にとっては大変な苦痛になることでしょう。
しかし、ビジネスカード(法人カード)で決済をすれば、クレジットカードの利用明細が領収書替わりになりますので、領収書をもらう必要もありませんし、なくさず一年間保管しておく必要もありません。
ビジネスカード(法人カード)はビジネスに使える付帯サービスがしっかり!
ビジネスカード(法人カード)に付帯するサービスは当然ながら、ビジネス向けのサービスが多く付帯しています。
例えば、『JCB法人カード』では提携するタクシー会社を利用の場合タクシーチケットサービスを提供しています。
タクシーチケットとは、タクシーの支払いに使えるカードのことです。
少し具体的に説明をすると、例えば、あなたがA社の名義のタクシーチケットを商談や接待時にもらったとします。
帰りに乗ったタクシーで料金がかかりますが、先ほどのカードに料金を記載し、サインをするとタクシーの会計を終わらすことができます。
その後、タクシー会社がA社に対して、先ほど利用分のタクシー代を請求するというものとなっています。
現在ではあまりビジネスシーンにおいて利用される場面は多くはありませんが、VIPなお客様や、重要な商談の際にはお車代をスマートに渡すことができます。
また、ビジネスカード(法人カード)を利用する場合、ビジネス用品など、指定の店舗、商品で割引を受けることができます。
割引ができようされる商品はOA機器やPC関連用品、文房具、オフィス家具など、かなり多岐に渡ります。
ビジネスカードを利用することで経費の削減にも役立ちます。
このようにビジネスカード(法人カード)には、ビジネスシーンをより豊かにしてくれる様々なサービスが付帯されています。
発行会社によっても様々ですので、入会前には一度調べてみることをお勧めします。
ビジネスカード(法人カード)の年会費について
一般のクレジットカード同様、ビジネスカードにも年会費があります。
年会費が無料のものもありますが、平均すると年会費は20000円前後が相場となっています。
例えば、一般的なビジネスカードの一つである『JCB一般法人カード』の場合、年会費は1250円(税別)です。そして、『JCBゴールド法人カード』の場合、年会費は10000円(税別)となっています。
基本的にはビジネスカード(法人カード)も個人名義の一般カードと年会費に関しては大きく違いはありません。
ビジネスカード(法人カード)のランク
一般カードには、一般カード(シルバー)、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードなどランクが存在します。
ビジネスカードも変わらずカードランクは存在しており、違いとしては利用限度額、付帯サービスのグレードなどがあります。
存在するランクとしては基本的には個人のカードとは違いがありません。
ビジネスカード(法人カード)の審査難易度
一般的にビジネスカード(法人カード)は個人カードに比べると審査が厳しいと言われています。
ビジネスカード(法人カード)の審査では、法人(会社)の信用に加えて、代表者個人の信用が考慮されます。
通常のカードの場合、個人の審査のみで発行されますので審査項目が増えるということから審査が厳しいと言われています。
それではどのような点を考慮されて審査が行われる化を見ていきましょう。
まず、法人の信用度に関してです。法人の信用度は『設立年数』、『黒字決済』 、この2点で判断されます。
当然ですが、クレジットカードの発行会社は『未回収』、『貸し倒れ』を一番リスクとして考えていますので、継続性があるか、与信枠に対して返済能力があるかが重要な判断ポイントになります。
余談ですが、企業の場合最悪、計画倒産など詐欺のような行為も個人の時と比較すると行いやすいということもありますので、審査は厳しくなっているのです。
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